深読みが面白い

今期一番の「見てて適当なことを書けそうなアニメ」は、『さくら荘のペットな彼女』である。
といっても、可愛い?女の子で釣って進路やら若さやら未来について語られる説教風俗みたいな中身はどうでもよくて、
作品で語られる天才の構造の深読みが面白い。


私達が現在(2話時点)アニメ内で見られる作品内の創作物は、1話のアニメと2話の絵であるけれども、
その天才キャラの天才たるゆえんの創作物が(多分天才ではない)アニメを作るひとによって描かれているという状態。
これはつまり、このアニメにおける天才の天才性はその創作物によって担保されないってことなんじゃないか。
そして創作物を剥奪されたときに残るのはデフォルメされた奇行だけである。
それがいいのか悪いのかは・・・どうなんだろう。
でも、主人公の未来への悩みと天才への劣等感の説得力という主題っぽいものに影響を与えたり・・・するんじゃないかなあ。
こんなねじくれた考えをしている自分しか気にしてないような気もする。


フィクションにおける創作物の問題は多分避けられないものであるので、
天才なるものを真正面から押し出しているこのアニメはどう決着をつけるのかを楽しみにしています。