アニメの美味しさ表現について

銀の匙』4話、ピザを食べるシーン。とても美味しそうに見えた。
このアニメには他にも色々美味しいものを食べるシーンがあったのだけれども、
視聴している僕が美味しそうだなあ、食べたいなあと思ったのはこのピザが始めてだった。


ポイントは伸びるチーズなのだと思う。
単なる絵を超えた食べ物としてのリアリティがそこで一気に跳ね上がる。確かにピザのチーズは伸びる。
あそこまで長く伸びるのかなあとも思ったけれど、それほどすごいチーズなのかもしれないという考えで打ち消される。
無知な僕には嘘か本当かよくわからない、でもリアリティがあるように見えるアニメならではの素晴らしい表現だなあと感じた。


アニメにおいて美味しいものを表現する場合、絵以外にも言葉で説明する方法もある。
例えば最近では『ドキドキ!プリキュア』24話、亜久里ちゃんがセバスチャンのお菓子に舌鼓を打っているシーン。
この手法はキャラ紹介としての効用の方が大きそうで、このシーンだと亜久里ちゃんはただの小さな女の子ではないのですよ、
という説明も兼ねている。視聴者に美味しさを見せようという意味合いは薄い。はず。


余談だが、食べ物の表現で一番意味がわからなかったのは、ミスター味っ子で数話あった
料理同士がプロレスをして勝敗を決めるシーン。こう文章にしてもやっぱり意味がわからない。